仕事中のイライラを根本的に解消する方法
仕事をしていると、相手に怒りを覚えることは誰でもあると思います。
そんな時に作り笑いしたり、ぐっと感情を押し込んで、ストレスを溜め込むのは、自分にも、そして相手にも誠実ではありません。
それしか方法がないと思い込んでいる人は多そうですが、他にもたくさんの対応があります。その中でも特に大切な『根本的』に解決・解消できる、とっておきの方法をお伝えいたします。
まず、大事にすべきはイライラっと感じている『自分の怒りの感情』です。それをないがしろにして、仕事だから割り切れだとか、仕事以外でリフレッシュしろ、などの記事が多すぎます。それでは根本解決にはなりません。
『イライラなどの怒りの感情』それ自体を、ないがしろにしてはいけません!!
感情は自然に発生するものなので、感情そのものをコントロールすることはできませんが、どんな感情にも必ず、理由があるからです。その【理由】こそ『自分にとって重要なこと』なのです。
イライラなどの『怒り』を感じて、まず最初にやるべきことは
怒りを感じて、まず、やるべきことは「アァ、いま、私怒ってるなぁ」と自覚することです。
ここを、しっかりと自覚する前に、怒りを押さえ込もうとしたり、ごまかそうとしたりする人が非常に多いです。
例えば、ムカッときても「はっ!いけない。笑顔作らなきゃ!」のように。または、その怒り感情の中に入り込んでしまう人もいるでしょう。「あぁ〜むかつく〜。」って。
そうすると、自分の感情を自分が無視している状態ですから、ストレスになります。実はしっかり自覚できるとストレスになりようがないのです。
「おお〜、私、今、ムカついてるなぁ。」って感情を受け入れて、そして自分自身がその感情の外に出るのがコツです。怒ったり、ムカついたりしている感情をしっかり味わっているのですが、ごまかしたり、入り込んではいない状態です。
ここが非常に重要です。
仕事中に限らず、あらゆる場面で「まず自分の今の感情をしっかり受け止める」というプロセスがあると、そのあとの『結果』が全く違ってきます。
このように、人とのコミュニケーションをとる前に、まず自分自身とのコミュニケーションがしっかり取れていると、心が安定して人とのコミュニケーションはとても楽になります。
怒りの感情を受け入れた、その次にすべきことは
自分では意識せずに、相手の言葉や態度に自動的に感情が反応する、いわゆる『自動反応』で、ただ「イライラ」として、そのあとに、これもまた無意識で、怒りそのものを怒りを押さえ込もうとしたり、誤魔化そうとしたりする部分なので、最初のうちは、あえて意識して習慣にしないと難しいです。
意識して習慣にしてしまえば、イライラする気持ちに振り回されることなく、心は落ち着き、コミュにケーションの質や結果も良くなります。
さて、その次にどうしたらいいのでしょうか?
もし時間がある場合は、そのイライラした気持ちの『理由』を自己対話によって明確にするのが一番です。
その『理由』こそ、自分が一番大切にしている価値観です。深い部分で自分が大切にしている価値観を『言語化して明確に』することで、心はさらに落ち着き、すっきりし、自分自身とつながる感覚を得ます。
『理由』を自己対話によって明確にするシンプルな方法については無料メールセミナー7Daysにまとめましたので参考にしていただければと思います。(下記にURLを記載)
しかし、ビジネスの場では、自分の気持ちを掘り下げる時間がない場合がほとんどです。
時間がなく対応を迫られている時の解消法
仕事の場面で、イライラなどの怒りを覚えても、すぐに対応しないといけない場合はどうしたらいいのでしょう?
まずは上記で書いたように「おお、私、いま怒ってるぞ〜」と自分の感情を大切にして、まず客観的に捉えましょう!
怒りの中に入るのではなく、今、怒ってるなぁ私などと、怒りの外側に出られたらしめたもの。
そうやって客観的に自分自身を観察できたら、次に相手のことも観察します。この観察できる精神状態というのは心にゆとりもあり、感情の振り回されていない状態です。
観察によって、相手の状態を把握することに楽しさを覚えるほどになれば、自分が望むコミュニケーションの方向や結果へのプロセスもコントロールできます。
どういう結果に導くのか、ということはビジネスでは非常に重要です。
さて「客観的になれ!」などとよく聞きますが、ただ客観的になろうとしても人間は感情の動物なので難しいもの。でも、その感情を誤魔化さずに、しっかり受け止めることで、客観的に自然になれるのです。
このように客観的になった状態で、次のことを試してみてください。
心の中で、
「ん?そもそも・・・」と言葉を探すのです。
場合によって、相手によって、内容は変わります。例えば、
- そもそも、私が怒るほど相手に価値があるのか?ワカランチンに怒っても仕方ないよなぁ。あはは。ここに時間かけずに次に進もう。【相手と対立しない】
- そもそも、大きな目的はなんだっけ?小さなことに引っかかっている暇ないよね。目的に向かおう。【フォーカスを変える】
- そもそも、この人は何を言いたいんだろう?もっと質問してみよう。【相手に興味を持つ】
などなど。
怒りをないがしろにして作り笑いするのと、怒りをしっかり受け止めて客観的に対応するのでは、ストレス度合いも、その場の流れも、そして結果も、変わります。
次に怒りを覚えたら、ぜひ試してみてください。
まとめ
怒りの感情をちゃんと味わって大切にする。そこから始めましょう。そして、この対応が自然に習慣になれば、ビジネスでの人間関係もストレス度合いも激変します。
今回の記事では、仕事中にイライラと感じた時の根本的な解決・解消法の部分を解説しました。
さて、イライラするなど怒りの感情、傷つくなどの痛い感情など『マイナス感情』は、実は、本当に大切にしている自分の価値観に繋がるためのアンテナです。
ですから、マイナス感情が出てくると「しめた!自分を知るチャンス!」と、私は思います。
このマイナス感情をアンテナにして、自分が無意識レベルで本当に大切にしている価値観(アイデンティティの元とも言えるほど深い場所にある大切な想い)に繋がる方法を、私はシンプルに体系化してお伝えしています。
無料メールセミナー7Daysにまとめましたので、もし興味があればどうぞ読んでみてくださいね!
自分との対話によって『本当に自分が大切にしていること』に繫がると、心が安定し、すっきりし、自分らしく生きるエネルギーを感じます。