簡単!職場でストレスフルな人間関係から解放されるコツ

コミュニケーション


先日コンサル先の社員から、「(上司のことを)僕は大丈夫なんですが。でも次に入った人は大変だと思います。」というセリフを聞きました。

このセリフの意図は『自分がこんなに大変と思う(酷い)上司、僕だから、なんとかやっているけれど、他の人だと大変だ。』というものです。

本当は、僕(本人)が大変なだけ。もしくは、僕だから大変なのですが「次に入った人が心配だよ。」と、相手が悪いという構図でお話をされていました。

だから私は言いました。

「次に入ってくる人は違う人なので、その心配はしなくて大丈夫。2人の関係は、その2人が作っているので、同じことが起きるとは限らないので。」

そしてさらに、その人が感じているストレスフルな関係は、その人次第で変えられることもお伝えしました。

どちらか一方が変われば、関係そのものが変わるからです。

それは、他のどんな『ストレスフルな関係』にも応用できます。例えば、上司が部下に対して感じていることもあるでしょう。友人同士でもあるでしょう。

今日は、そんな『ストレスに感じている関係』を止め、いい関係に変える方法をお伝えします。

『その関係は2人で作っている』この考えが土台になる

私自身、何か人間関係でトラブルなどがあった時やストレスを感じる時に『この関係は2人で作っているんだ。」と気付くようになってから、解決が早くできるようになりました。

つい、先ほどの社員のように、自分には何の問題がなく、相手の言い方や態度が悪い!と思ってしまいがちです。

しかし、相手のせいにしても、何も解決しません。

まず、その関係は、自分と相手と2人で作っている関係性なのだ、という考えを土台にして次に進みましょう。

視点と対応を変えること

そのストレスフルな関係を作っているのは、お互いだけれども、どちらも『悪い』わけではない。

ただ、どちらかが『視点と対応を変える』だけで関係を変えることができます。

どっちが『いい・悪い』とか『悪いところを直す』などの概念は捨てて結構です。

関係性を変えたいなぁと思ったら、視点と対応を変えればいいのです。この視点と対応について説明するために、まず『自動反応』についての説明を先にします。

自動反応とは?

まず、人は誰もが、相手の言葉や態度などに対して自動的に反応しています。

例えば、Aさん、Bさん、Cさんが、同じシチュエーションで、同じ様な関係性の相手から、全く同じ声(音量もイントネーションもニュアンスも)で、同じ態度で「馬鹿だねー」と言われたとします。

その瞬間に、3者3様に、自動的に反応します。

Aさん:なんでこの人に馬鹿って言われなきゃならないんだ?(怒り)
Bさん:ただ「こう言うコメントする人なんだ」と思う。(分析)
Cさん:どうせ馬鹿だよ。(いじける・恥じる)

言葉や態度という刺激(スイッチ)によって、人はそれぞれに反応します。

この時、人によって、反応するスイッチが違います。同じ言葉を言われても、ものすごく怒ったり何ともなかったりするのは、そのためです。

性格ではなく、人それぞれ持っている背景により、心の奥に抱えている『痛み』が違うので、反応スイッチは人それぞれ違います。

ですから上記のように、反応スイッチがそれぞれ違うので、3者3様の反応になったということです。

このように、言葉や態度などの刺激(スイッチ)に対して、自動的に反応しているのが自動反応です。

この時、どこに視点を合わせているのか、ということも自動で行われています。

Aさんは、相手の『レベル』に視点を当てて「は?どうしてこんな、自分よりもずっと馬鹿な奴に、馬鹿呼ばわりされなきゃいけないんだ?」と怒っていますね。

Bさんは、相手の『言葉や態度』に視点を当てて、相手を観察し分析しています。

Cさんは、『自分自身』に視点を当てて、相手の言葉を受け取って自分を恥じています。

このように、自動反応と自動視点はセットになっていて、無意識かつ瞬時に行われます。

そして、あまりにも当たり前のことなので、つい、他の人も同じように感じているだろうと思ってしまいますが、100人いたら100通りなんですね。

例えば「あんな風に言われたら、誰だって怒るよ!」というようなことを、よく耳にしますが、これは間違いです。”あんな風”に言われても、反応は人それぞれなのです。

この自動反応ということを踏まえて、いよいよストレスフルな関係を止め、いい関係を作るための方法『視点と対応を変えること』について、一つづつ説明いたします。

関係性における『視点を変える』とは?

自動反応は、どこに視点を合わせているかによって反応しているので『視点を変える』ということが、関係性を変えるのに非常に有効です。

例えば、AさんCさんのように、相手自身や自分自身に視点を合わせて『いい・悪い』『(レベルなどが)高い・低い』などと比較やジャッジをするのではなく。

Bさんのように、ただ相手の態度や言葉を客観的に観察して、相手がどういう状態で何を伝えたいのか?などに視点を合わせます。

最初のうちは難しく感じるかもしれません。相手を悪くしたり、自分を低めたりする捉え方は、自分にとってメリットがあるからです。

メリットというのは、自分を守るためだったり、その方が実は楽、などです。メリットがあり、かつ無意識で瞬時なので、視点を変えることは、最初は難しいのですが。

意識して繰り返し、習慣にしてしまえば、それこそ無意識に瞬時に行えるようになります。

相手自身や自分自身に視点を合わせて感情的に反応をするから、ストレスフルな関係性が出来上がります。

そして、感情的な反応をしているのに、それをなかったことにするのは、もっとストレスがかかります。

ですから、最初から視点を変えて、自分にとって幸せな自動反応ができるようになればいいのです。それは相手を、客観的にそのまま観察する、という視点です。

関係性における『対応を変える』とは?

視点を変えて、相手をそのまま観察できたら、次に。

「この人はこういう特性があり、このように考える人だけれど、さて、仕事をうまく推進するために、何ができるかな?他に方法はないかな?自分が今、できる最善のことはないかな?」

と模索します。その関係性を続けるべき、本当の目的を思い出すのです。

もし、自分の仕事を推進するためや、チームで結果を出すためなど、その人間関係の大きな目的を見失わなければ、観察して、最善の方法を考えることができます。

目的を見失うと、相手を悪くしたり、自分を守ったりなどしてストレスフルな関係を築いてしまいます。

人間はとても多面的な動物です。また相手によって出す面が変わります。

例えば、同じ自分なのに、この人の前では自由に振舞えるけれど、あの人の前だとどうも自分が出せない、って感じたことはないでしょうか?

そうなんです。本当にその関係は2人で作っているんですよね。だから、相手の嫌な面は、自分が引き出しているのかもしれないのです。

『視点と対応を変える』とは、客観的に観察し「この人はこういう特性があり、このように考える人だけれど、さて、仕事をうまく推進するために、何ができるかな?他に方法はないかな?自分が今、できる最善のことはないかな?」対応することです。

それは、自分自身のためです。それが相手のためにもなるのですから、これほど良いことはないでしょう。

ストレスフルな関係を、何度も繰り返す場合

嫌だと感じる相手から、例えば会社を辞めるなどして逃げても、また新しい場所でストレスフルな関係になることがあります。

相手を変えて何度も繰り返す場合は、自分に原因があると、早く気づいた方が自分のためです。

自分を正当化したり守ったりしているのだ、ということに気づいて、それをやめるだけです。

そこに気づければ、同じことを繰り返さなくなります。けれど、生きている間に、次々に気づくべき課題はやってきて。螺旋階段を登るように、少しづつ成長し続けるのが人間なのでしょう。

ストレスフルな関係は、成長のために起こっている、素晴らしい機会かもしれません。

ただし、例外があります。

緊急を要する場合です。実は、私は過去にDVを受けたことがあります。そういう時は、さっさとその状況から逃げること。

この状況が危険・病的・異常などと判断したら、全力で逃げましょう。逃げて状況を変えて、またそこから自分を発揮出来る環境を構築していけばいいのです。

客観的に観察する習慣があれば、視点と対応を変えるのか、例外なのか、という状況も判断できます。

まとめ

相手を悪くするのは、一番楽ですが、何も解決しないし、成長もできません。

誰も悪くないという発想で、相手や状況を観察し、目的のために最善を尽くすこと。それこそ『人と人の間を生きる』醍醐味かもしれません。

弊社では『視点と対応を変える』ということを組織の風土や問題に合わせてコンサルティングしています。いい人間関係を築き、成長しあえる組織作りに興味があればお気軽にお問い合わせください。

プラスになる人材へ

新入社員の基本教育に限らず、ゆとり・さとり世代の意識問題、女性社員の派閥争いといったあらゆる問題に対応可能です。まずはお気軽にご相談ください。

詳しく見てみる

関連記事一覧