マネジメントとは?目的・役割・3つのすべきこと
マネジメントとは?とネットで調べると、様々なサイトが定義や理論を説いていますが、要は『マネジメントとは、設定した目標を達成するために組織を運営すること。』です。
仮に、どれほどマネジメントとは云々、理論は云々、など勉強し実践しても、組織が目標達成できないのであれば、それはマネジメントではありません。例えば、独自の方法であっても、組織が目標達成でき、成長し続けていたら、それはマネジメントです。
もちろん、マネジメントに必要な理論を学びスキルを磨くのは大正解!しかし、理論やスキルにフォーカスしすぎるのも問題です。
この記事では『設定した目標を達成するために組織を運営すること。』のために、マネージャーが、何をすべきか、しないべきか、日本一シンプルにお伝えします。
マネジメントの目的
マネジメントの目的は『設定した目標を達成するために組織を運営すること。』です。
組織の目標やビジョンを達成するために、その組織を運営するという、その目的のためにやるべきことは多岐に渡ります。
本やサイト記事には、例えば、組織を管理するとか、部下のモチベーションを挙げるとか、社会貢献とか、他にも様々なことが書かれていますが、それらすべて『目標を達成するために組織を運営する』という目的のための一部分です。目標を達成するため、というたった一つの目的を忘れてはいけません。
マネージャーの役割
マネージャーの役割は『設定した目標を達成するために組織を運営し、その成果に責任を持つこと。』です。
成果に責任を持つのが役割ですから、自身の言動に責任を持ちましょう。それは、方針や様々な選択などを判断し、決断し、それを部下に伝える、もしくは伝えないことなど。自身の言動すべてに責任があるということです。また、それと同じように部下のミスや成果にも責任を持つ立場です。自身の判断と言動、部下の言動、その結果に責任があります。
ですから、①先を見通せない。②決断できない。③人(部下や会社など)のせいにする。という意識ではマネージャーは務まりません。
自分の判断や言動が、結果につながるのだという部分に、やりがいを感じられる人は適任です。
マネージャーがすべきこと3つ
①目標やビジョンを共有する。
マネージャーは、組織の目標やビジョンを達成することが仕事です。その第1歩は組織の人材、一人ひとりに、目標やビジョンを共有し理解させ、同じ方向に向かうと同時に、部下の組織へのコミットを高めます。
②人材を活かす。
組織の人材、一人ひとりに自己実現できる場を与え人材を活かします。そのために部下のキャリアや将来も見据えた指導や育成が求められます。
部下の育成では、自主的に物事を考えられるよう、見守りやサポートをする姿勢も重要です。
③評価とフィードバックをする。
部下がさらに成長するよう、できている部分や改善ポイントなどをフィードバックします。同時に精神的なサポートも必要です。
そのためにマネージャーは部下と定期的に仕事内容や業務の進捗を確認しフィードバックするようにします。マネージャー自身を含めた人材の育成に励むことが大事です。
マネージャーがしないべきこと2つ
①個人的な視点や感情で判断すること。
捉え方(視点)や感情は『自動反応』ですので、無意識レベルで”個人的な視点や感情”で判断をしているのが我々人間のサガです。
どんなに「個人的な視点や感情で判断をしないようにしている!」と思っていても、どこまでもそういうサガなのだ、ということを”意識している”ということが大切です。
その上で、自分の感情を横に置いて、客観的に広い視野で判断することが必要です。
②自分自身が動いてしまうこと。
自分で動いた方が結果が出るし楽な場面は多々ありますが、部下を活かし成長させることが役割です。自らやってみせる場面が必要な場合を除き、部下が自ら考え動き成長できる機会を作りましょう。
マネジメントを成功させるには?
人は、全く同じ内容やセリフであっても、好きな人の話は聞けます。嫌いな人の話は聞けません。また、人をコントロールしようとしても、うまくいかないでしょう。
これは”部下から好かれなさい”という話ではなく”人間関係を築くということが土台ですよ”という話です。
人間関係を築くのはコミュニケーション力ですから、マネージャーは、日々コミュニケーション力を磨いていくことが求められています。
コミュケーション力とは『信頼関係を築くこと』はもちろんのこと、
・「話をちゃんと聞いてくれた。理解してくれた」と”相手”が感じる『聴き方』ができている。
・相手に影響を与える『伝え方』ができている。
ということも含まれます。このようなコミュニケーション力を日々磨くことがマネジメントを成功させる鍵となります。
まとめ
マネジメントを成功させるために、マネージャーがするべきこと、しないべきことを日本一シンプルにお伝えしました。シンプルゆえに実践するのは難しい部分もあるでしょう。
けれども、部下を育成し、組織の目標を達成するプロセスで成長し、コミュニケーション力含む”人間力”が磨かれるのがマネージャーです。いつでも、このシンプルな『マネージャーがするべきこと、しないべきこと』に立ち返り、人材を生かして結果を出せる名マネージャーへの道を歩んでください。
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