注意の仕方で部下は変わる!効果を出すための3つの鉄則

コーチング, 教育・育成

“注意の仕方”で悩んだことはありませんか?

実際に人に注意する、ということは難しいことです。なぜなら、全く同じように注意しても、相手によって受け取り方が違うので、万人に効く注意の仕方がないからです。

また幼少期から『注意の仕方(叱り方)』がうまい大人(見本)に出会っていないなどの背景もあるでしょう。

このような理由や背景から『注意の仕方に悩む』と感じる人は多いものです。今日はその悩みをズバリ!と解決致します。

注意の仕方を考える以上に大切なこと

私は保育士10年、子育て16年、企業の人材育成10年と、人を育てることに長年関わってきています。

その中で、実は一度も叱ったり、褒めたりしたことがありません。もしかしたら、外からは叱ったり褒めたりしているように見えるかもしれませんが、そのような意識(概念)でしたことがない、という意味です。

実は、叱るとか褒めるなどという表面的なことはどうでもいいのですよね。本質的に人と関われば表面はどうでもいい。そのような「どうするこうする」よりも大事なこと。

ここで言う”本質的に人と関わる”という意味は、感情的にならずに、一方的な価値観の押し付けにもならずに、フラットな感情でお互いに心を開いて対話をする中で多くの気づきをお互いに得る、ということです。

例えば、必要以上に自分に対して厳しい人や、または本当は嫌なのに、自分をごまかして無理をしている場合など。それを他人にも求めてしまい、他人に対しても厳しくしてしまい“きつく注意する”傾向があります。さらにひどい場合は、イライラしている感情を、ただぶつけているだけの人もいます。

これらは注意している本人の問題で、相手とは関係のない『事情』(これまでの体験や背景によって無意識に反応し思考・行動していること)です。

しかし、生きている以上、誰もが多かれ少なかれ様々な『事情』を抱えているものです。ですから『事情』があること自体は普通のことです。そこを意識できているか、できていないか?が大事なことなのです。

自分側(無意識の習慣・反応も含めて)に『事情』がある。相手にも異なる『事情』がある。それがわかっているのといないのでは、出る結果が大きく違うのです。

人間は誰しも、自分が見たいように見て、聞きたいように聞くという習性がありますので、意識していないと真実が見えずに対処してしまいます。熱意があるほど溝が深まってしまうので注意が必要です。自分にも相手にも事情がある!それをいつでも意識しましょう。

それだけでも本質的な捉え方に近づけますが、さらにしっかり本質的に対処するための方法をこれからお伝えします。

これであなたも注意のプロ!

まず、誰かに注意をするときに、つい感情的に注意してしまう場合があります(その感情を出すかどうかは別にして)。

しかし、”感情”が伝わるだけで肝心の”内容”が伝わることはほぼありません。ですから自分が感情的になっているなぁと自覚できている時は、人を注意するのは控えましょう。

人を注意するときには、自分の状態がフラットの時が一番効果的です。では、どうやってフラットな状態にするのか?それは注意する内容を自身で整理すればいいのです。

それは非常に簡単で、下記の5つの質問に答えるだけです。

人に注意する前に行う5つの質問

  1. 相手は、今どんな状況(出来事・事実関係)や感情なのか?(現状把握)
  2. 相手に、自分が何を伝えたいのか?(明確に言語化する)
  3. 自分は、なぜ(なんのために)注意するのか?(注意の目的)
  4. 自分が、相手にどうなってほしいのか?(相手への希望)
  5. 自分の望みを何なのか?(自分の希望)

人に注意するときに、ここまで整理して注意していない場合がとても多いのです。そして、整理しているうちに感情もフラットになりますので、整理をしない手はありません。

さて、状況を整理し、感情をフラットにし、いよいよ注意する、という場面で気をつけたい3つのことです。

人を注意するときに気をつけたい3つのこと

人前では注意をしない

相手に恥をかかせない、相手の自尊心を傷つけないために、注意をするときは1対1がいいでしょう。(状況により複数の方がいい場合もあります。)

必ずI(アイ)メッセージで話す。

上記で整理した伝えたいことを、必ずI(アイ)メッセージで話すことが大切です。
いうまでもなく、Iは私。Youはあなた。I(アイ)メッセージとは、主語を『私』にする、という意味です。

なぜなら「あなたはこうだ!」と人に決め付けられるのは、誰でも嫌なものだからです。どうしても相手のことを知りたい時などYouを主語にする場合は、疑問形にします。

例えば、無意識レベルでよくありがちなYouメッセージに、「あなたは○○だから、そこを直して欲しい。」「あなたが○○したんでしょ?」などがあります。

これを意識してIメッセージに直すと、「私は○○思うけれど、あなたはどう思う?」「私からは○○と見えるのだけれど、本当のところはどうなの?」という風になります。

要は、断定できるのは、自分が主語の場合だけ!相手のことは疑問形で聞くべし!ということです。

これは習慣になってしまえばいともカンタン。それでいて、効果は絶大です。

相手の話をよく聴く

注意する方が一方的に話す、相手に話してほしいことを強制して言わせる、ではなく。『対話』の中で相手の話をよく聴くことが大事です。誰でも、自分の話を聴いてくれた人の話はしっかりと聴けます。逆に自分の話を聴いてくれない人の話は聞けません。ですから、相手の話をしっかり聴くほど、注意が効果的に作用します。

よく「今、話したこと理解できた?自分の言葉で話してみて!」と話をさせる場面を見かけますが、これは話を聞いているわけではなく強制しているだけなので気をつけましょう。Iメッセージを心がけて対話をするだけでも、相手も心を開いて対話になっていくでしょう。

伝えたいことが明確で、感情がフラットで、Iメッセージで対話をすれば、あなたはもう注意のプロフェッショナルです!

まとめ

伝えたいことが明確で、感情がフラットで、Iメッセージで対話を深める中で、しっかりと相手の話を聴いてみると。
「こういう背景があるから、世界観自体が違っていたのか。」
「こちらの偏見があったのかも。」
などなど、注意をする側の気づきも多々あり、また相手にも伝えたいことが伝わりやすくなります。

『注意をする』というと、どうしても一方的に伝えることというイメージが出来上がっていますが、お互いに心を開いて、感情はフラットで、対話を深めるという、このプロセスが最高の注意の仕方かと私は思います。

もちろん、本当の意味での”愛の喝”が必要な場合もあると思うので、いつも対話をと言っているわけではありませんが、実は、ほとんどの場合は対話力を身につけることで注意のプロフェッショナルになれるのではないかと感じています。

注意する機会を、対話力練習の機会だと思えば『注意をする相手がいる』ということに感謝できるでしょう。

さて、弊社では、どうしても社内で解決が難しい問題社員に【個別対応の育成コンサルティング】を実施しています。また【リーダー向け、注意のプロになる研修】もあります。

状況に合わせてカスタマイズも出来ますので、まずはお気軽にお問い合わせくださいませ。

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