その話は伝わっているのか?

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同じ単語、同じ言葉や言い回し(セリフ)なのに、全く別の話をしていることが多々あります。相手が「ものすごくわかる〜!」「うんうん、そうだよねぇ」「共感します!」なんて言っても、伝えている内容を理解しているとは限りません。あくまでも聞き手の世界の中での理解、共感です。

大げさに言えば、誰も(自分も含めて)、人の話を本当には理解なんてできていないのです。

なぜならば、同じ単語や言い回しであっても、人によって、それにつける『意味』や『ニュアンス』や『背景』が異なるからなのです。

言葉は、辞書をひけば同じことが書いてあり、共通言語と思い込んでいますが、いやいや、人の数だけ意味はあるんですよね。

例えば、「変わり者」という言葉は、私にとっては嬉しい言葉ですが、言われて嫌な人もいますよね。同じ「変わり者」という単語でも感じ方は人それぞれ、意味合いが違います。私の周りは変わり者ばっかりなので、もはや変わり者がスタンダードなんですけれども。ややこし〜(笑)

もう一つ具体例があります。某企業で「リーダーとは何か?」ということを、20名の社員全員に出してもらいました。

面白かったですよ〜。
「リーダーとは?」というシンプルな問いの答えが、20名、全員、違っていたのです。

“リーダー”と辞書をひけば、なるほどそこに意味は載っています。けれど、実際に「リーダーとは何か?」と問われると全員、意味が違うのです。

それなのに、
「ここではリーダーというものを、このように定義しますね」というような”すり合わせ”なしに、いきなりリーダーについて議論しようとしても、全員が『違う話を同じ言葉を使ってしている』という状態になります。

どんなにすり合わせをしたり、定義付けをしても、それでも、ズレはあるものです。

そして、実際には、すり合わせも定義付けもしないまま、話しているという場合がほとんどです。

だから、日常で、会議で・・・いかなるシーンでも、全く違う話をお互いにしている(爆)

日常では、お互いに勘違いしたまま、何の問題もないことがほとんどなので、その意味のズレに気づかないのですが・・・。

ビジネスなど、数字や店舗・商品、またはコンペに勝つなどといった、明確に目に見える『成果』を出す場合には、勘違いしたままでは、しばしば多くの問題が起こりえます。

だから、プロジェクトメンバーが変わるごとに、最初のうちに、しつこいほどのすり合わせが必要なんですよね。成果を出すために。ここをおざなりにして、後で問題が顕著化して慌てるなんてことがよく起こります(笑)

なので、例えば「今言ったことを理解できましたか?」「はい、よく理解できました。先に進んでください」なんて、絶対に信じてはいけないのです。いえ、誰も嘘はついていないんですよ。本当のことなんです。ただ、その内容が違うのです。

「今、私が話したことを、自分の言葉で説明していただけますか?」とか「この場合、私が言う”サービス”は、〇〇という意味で使っています」など、すり合わせや定義付けが必要なんです。

どんな単語も、全員違った意味合いで使っていると、そのくらい思っていた方が、きちんと話は伝わります。

また、何度も同じ言葉やセリフを伝えて「こんなに言っているのに、なんでわからないんだっ!」と怒る上司もたまに見かけますが、いろいろな角度から丁寧に説明しないと相手には通じません。

同じ日本語であっても、人によって意味が違うんです。見えている世界が違うのです。なので、伝えたいことがあるのであれば、相手が伝わる言葉を使わないと難しい場合があります。

もちろんそれは受け取り側のレベルにもよります。1を伝えて10が理解できる人もいれば、何年一緒に組んで仕事をしても10言って1しかわからない人もいるんですよね。いやほんと(笑)

相手の理解度を教育しようとしたら大変なので、伝える側が伝わるように話した方が労力は少なくて済みますし、伝わるように伝えているうちに、相手の視野も広がり、成長する可能性があります。

『その話は、ほぼ伝わっていない』と、思うくらいでちょうどいいんですよ〜。

それが、
例えば聞き手が、どんなに感動して共感して涙を流しているくらいだとしてもです(笑)聞き手の世界の中で理解し感動し共感し泣いているだけ(爆)そう言っちゃえば、元も子もないですし、それで日常生活は問題はないのですけれど、ビジネスシーンでは明確にしていく必要があるんですよね。

一方で、マスで人を感動させようとストーリーを作り込んでHITさせたりもできます。こうしたら人の感情が動く、というような大衆心理(心理学)はあります。

そして、その感動一つ一つは、一人ひとり意味合いや背景が違うんですよね。それぞれが自分の体験を通じて、感情が揺れています。

私は、そんな多くの人々が感動するようなストーリを作ることはできませんが(笑)マスで大HITするストーリでさえ、受け手はそれぞれの意味合い・背景で理解しているということなんです。で、もちろんそれで、エンターティメントや日常生活では、ほぼ問題もないのですが。。。

明確な成果を出す必要のあるプロジェクトメンバーなどの場合は、しつこいくらいの、すり合わせや定義付けは必須です。厄介なのは、このことを「わかっている」と軽視しているメンバーです。お互いに「それぞれのフィルターから世界を見ている」という意識があれば、すり合わせも定義付けもスムーズなんですけれどねぇ(笑)

『その話は、ほぼ伝わっていない』と、思うくらいでちょうどいい、なんですよ〜♬

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